バセドウ病漢方治療④決断
漢方薬局に問い合わせて、その金額の大きさにすくんだ私でしたが
今の所、選択肢はみっつ。。。
手術か漢方治療か投薬続行かー
どれも長所・短所があるし、私にとってはリクスでもある人にとってはとってもメリットだったりもする
もう一度、私なりに整理してみて
手術
メリット:確実にバセドウ病症状はなくなる。短期間で結果が出る
デメリット:切るとか全摘出とか恐い。甲状腺機能低下症になる。甲状腺を失う。
根本的な改善がされていないので、免疫システムは弱いまま。
漢方
メリット:根本治療に望みがある。免疫を挙げられる。身体への負担が少ない
デメリット:費用がかかる。いつまで続くかもわからない。治らないかもしれない。副作用が出るかもしれない。
投薬
メリット:今までどおり。費用がかからない
デメリット:根本治療にはならない。副作用のリスク。効かなくなったら手術。
整理してみて、私は対症療法より、根本治療の望みにかけて、身体リスクより金銭リスクを選択をすることにしました。
お金は、また戻ってくるけど、甲状腺は一度取ってしまったらもう戻ってこない。
そう思うと、私にとって今一番よいと感じられる選択肢は、漢方治療でした。
バセドウ病漢方治療③メール問い合わせ
手術を必要と迫られ、メルカゾールにも頼り続けられない事を自覚した私は、改めてバセドウ病の第四の選択肢を探し始めます。
ネットの検索「バセドウ病 漢方」と検索した所、たくさんの漢方薬局が出てきました。特徴は大きく分けて2つ
①漢方+αでバセドウ病の根本治療(つまりTRabの減少)を目指す薬局
②漢方でバセドウ病の症状にアプローチする薬局(対症療法)
私がしたいのは①根本治療です。
早速、メールで問い合わせをしてみました。
問い合わせの内容は、次のような感じです。
・15年前にバセドウ病を発生した事、現在の数値、メルカゾール服用量、手術が必要と言われている事→それでも漢方治療に希望があるか
・薬局の所在地が遠方の為、電話診察は可能か
・1ヶ月の費用
翌日にお返事がありました。
・(私のような状態でも)よくなる可能性ありです。
・ご遠方でご来店が難しい場合は、お電話相談も承ります。
ご来店でもお電話相談でも、まずは
問診をさせていただいてから漢方薬の内容を決めさせていただいて
お電話相談の場合、漢方薬は宅急便でお送りいたします。
・月々の費用は、漢方薬は1日分650円、30日分19,5
免疫を良くする健康食品の併用をお勧めしております。
この健康食品は30日分で15,600円ですので
併用される場合は漢方薬代と合計すると30日分で35,100円
やはり保険が効かないという点で費用がー
ここで一瞬迷いました。
バセドウ病漢方治療②第四の選択肢を探して
漢方治療の続き
中途半端に漢方に手を出したり、引っ込めたりしていた私ですが
今年の春、ついに「甲状腺全摘出」を言い渡されたのです。
今まではアイソトープ治療と言われていたのに
私の場合、アイソトープ治療で甲状腺を小さくしても、再発の可能性が高いのだそう。
手術を言われても
薬を飲み続ければ大丈夫なんでしょう。やんわり逃げ続ければいいや
そう、内心思っていました。
しかし、同時期に衝撃の事実を知ります。
知り合いが、数年前にメルカゾールの副作用で命の危機に陥ったという事。
彼女は、私よりも更に忙しい人で、仕事で全国を飛び回っています。
だから、バセドウ病の症状が合っていたと話していました。
バセドウ病の症状は言ってしまえば、常にエネルギッシュである事。
バセドウ病が私に合っているーなんとなくその感覚が分かるような気がします。
バセドウ病になる方は、忙しい方、頑張りすぎる方が多いような気がします。
周りに与える印象も「元気」。だから、病気と伝わりにくいのですね。
彼女は結局、その場でアイソトープとなり、今は甲状腺ホルモン剤を服用しています。
話を聞くと、多忙に任せてメルカゾールを飲んだり飲まなかったりという事があったそう。それも副作用が出た事に関係しているかもと言っていました。
薬を飲み続けていればいいー
私の安易な考えは、この出来事で引っくり返され
いよいよ、本気で決断を迫られていました。
バセドウ病漢方治療①第四の選択肢を探して
バセドウ病の3つの治療以外になにか方法はないものかと
実は何年も前からトライ&エラーをおこしております。
真っ先に思いついたのは漢方薬。
ニキビで悩んでいた時に、西洋医学の軟膏よりもツムラの漢方が効いた事を思い出した私は、ネットで漢方を取り扱うお医者様を探して、受診しました。
ですが、期待した「根本治療」的な対応は得られず
私の考える「根本治療」は、抗TSHレセプター抗体(TRAb) 減少による甲状腺機能の正常化です。
漢方のお医者様は、私の話だけを聞き、舌やお腹を見て、バセドウ病症状(食べ過ぎる、ほてりやすい)に顆粒の漢方を処方し、「必ず西洋医学と平行してね。そのお薬がメインだから」と、言うのみでした。
数ヶ月間~半年は、お医者様の言う通りに漢方を飲み、診察を受けるのですが、バセドウ病の血液検査結果には変化は見られず、治療費が嵩む事を恐れ、通院をやめてしまったのです。
ここ10年の間に2箇所ほど、そういったお医者様に行きましたが、同じような反応でした。
私に継続力がなかった事もあり、前向きな変化のないまま、漢方は諦めモードとなっていました。
バセドウ病⑧治療方法-私が思ったこと-
ここまで、3つのバセドウ病治療法をお伝えしてきました。
①投薬治療→甲状腺ホルモンを抑制
③手術→甲状腺を取る
ここで、ある疑問が出てきました。
甲状腺ホルモンを無理に減らしたり、甲状腺を小さくしたり、なくしたりしたら、甲状腺機能低下症や、他にも不都合が出てくるのではないだろうか
そもそも、健康な人間にはほぼなくて、甲状腺機能を亢進させる元凶である
抗TSHレセプター抗体(TRAb) は、①②③の治療をしても、減らないんじゃない!?これっていいのだろうか。。
甲状腺を一度小さくしたり取ってしまったら、もう元には戻らないのです。
もちろん、命に関わる状況なら、それを選択する事がベストだと思います。
実際にメルカゾールの副作用が急激に出て、白血球が減少し、命の危険があり、即アイソトープや手術となったバセドウ病の方もおられます。
命に変えられるものはありません。
そう。どうせ薬を手放せないなら、手術はやんわり避けて、メルカゾールをずっと飲んでればいいやという安易な私の考えは、その方の副作用の話で簡単に崩れ去る事となったのです。
バセドウ病⑥治療方法ーアイソトープ治療ー
バセドウ病治療の続きー
副作用や甲状腺が腫れすぎている、症状が劇的など何らかの理由でお薬が使えない場合
アイソトープ治療や手術が提案されます。
甲状腺の特徴として、甲状腺ホルモンの材料であるヨウ素を食物などから取り込む(貯め込む)性質があります。
よく、甲状腺疾患で海藻はヨウ素が多く含まれるから良くないと言われるのは、こういった性質があるからです。
放射性ヨウ素は、その甲状腺の性質を利用し、甲状腺にとどまり、更に放射性の力で甲状腺の細胞数を減少させるのです。
結果、甲状腺が小さくなり、甲状腺ホルモンを作る力も弱まり、正常値へと収まるのです。
注意点としては、甲状腺ホルモンを作る力が弱まる為、バセドウ病とは反対の甲状腺機能低下症になる可能性があるということです。
私の場合は、甲状腺が大きく腫れている、投薬治療を勝手にやめてしまう(これは自業自得)などで治療が長期化していた時に提案されました。
放射性と聞いて、安全性は説明されるもの、やはり恐いという気持ちがありました。
また、友人がアイソトープ治療を受けた時、囚人のように隔離され、ドアの下にある小さな窓から食事を出されたたり、来ていたパジャマは処分となった話をしてくれた事も印象的で、なかなか踏み出す気持ちにはなれずにいました。