甲状腺と私

甲状腺の病気・バセドウ病を発症して15年。身体と心の治療日記を綴っていきます。

バセドウ病の記録⑧甲状腺専門病院

新生活を始めた私ですが、当時のスケジュールは

平日は9時~17時で仕事をし、18時~21時半まで授業を受け、22時過ぎに帰宅し、夕飯とお風呂を済ませ、1時に就寝。土曜は夕方から授業というものでした。

学生なので、試験前は徹夜なんて事もありました。

今考えると、本当に恐ろしい生活をしていたと思います。

 

そんな状態で行った、甲状腺専門病院。

なんだか遊園地のようでした。患者さんもお医者さんもたくさんいて、整理券を自動で発券し、番号が表示されたら血液検査や診察。

待ち時間もわかるように機械が置かれています。

 

滞在時間は、3時間程でしょうか。

初診の私は、問診を済ませ、血液検査とエコー検査を受けて、診察という流れでした。

当然ながら、数値は悪く、しっかりメルカゾールを処方されました。

 

駅から徒歩圏内だし、血液検査結果も数時間で出るし、ここならちゃんと通えそうと思いました。

 

 

 

バセドウ病の記録⑦新生活

何度も通院をサボっては、甲状腺ホルモン上昇させ、メルカゾールの数が増える。

そんな事を繰り返している中で、私は実家を出ることになります。

 

ダンス好きが高じて、解剖生理学に興味が出た私は医療系の専門学校の夜間部に入学し、昼間は会社員、夜は専門学校という生活を始めたのです。

専門学校が実家から遠かった為、一人暮らしをすることにしました。

 

この時、もう甲状腺治療から1年程離れていたと思います。

 

地元の病院は遠くなってしまったし、今更行くのも気まずい。

そう思った私は、新たな病院を探す事にしたのです。

そこで見つけたのが、甲状腺専門病院。

なんといっても、数時間で血液検査の結果が出るという所に魅力を感じたのでした。

バセドウ病の記録⑥通院挫折

処方されたメルカゾールと私の相性はよく、3ヶ月程で甲状腺ホルモンは正常範囲に。

手の震えは収まり、食欲もやや食べ過ぎくらいに落ち着いてきました。

 

相変わらず私はダンスや遊びに夢中で。

お金もなければ時間もない。

症状が安定してくるにつれて、通院から足が遠のいていきました。

また、薬の飲み忘れも増えていきました。

 

とうに薬が切れた頃、忘れた頃に通院しては、甲状腺ホルモンが異常値を示す。

数年間、そんな事の繰り返しでした。

バセドウ病の記録⑤治療開始

近所の病院で、バセドウ病と診断された私は、当時住んでいた実家から自転車で45分程行った所にある、地元で一番大きな病院に通うことになりました。

 

紹介状を持って行った初診の日は、問診→血液検査→エコー検査を行った気がします。

大きな病院でしたが、やはりここでも血液検査は外注。

一週間待たなければなりません。

 

一週間後、改めて「バセドウ病」と診断されました。

メルカゾールというお薬を1回2錠、1日3回6錠飲むように

定期的に通院すること

妊娠の可能性や予定がある場合は必ず相談すること

などの説明を受けました。

 

命に別状はない病気ということで、特にショックもなく、

定期的な通院が面倒だなあ

と、思った事を覚えています。

バセドウ病の記録④思い当たるフシ

バセドウ病と診断された私ですが、先生からこんな事を聞かれていました。

 

・手が震える事はないか

遡ること数ヶ月前、私は新オープンのカフェのホールスタッフとして働き始めたのですが、食事を運ぶ事ができなくて、向いてないとやめた事がありました。

お盆を持つと手が震えて、お客様を不安にさせるという理由で。。

確かに不器用だし、緊張もあったと思いますが、病気のせいだったのかも。

また、友人と食事をしていて、箸を持ちながら話した時、

「パンチドランカーみたいだよ!」と突っ込まれた事がありました。

 

・食欲が増してないか

これも心当たりがばっちりありました。

海外から帰国して、だんだんと体重は落ち着いてきているのに、食欲は反比例するように増えていきました。

例えば、夕飯のあとにお腹が空いて食パン一斤とか、よくあることになっていました。

でも、太らないし、もともと食べる方だったので、当時実家暮らしでしたが、家族も「成長期とはこんなものか」とあまり気にしていなかったようです。

 

・イライラしたり、息切れが激しくなったりはないか

これはあまり思い当たりませんでした。

当時はダンスや新しい仲間と遊ぶ事が楽しくて、疲れや悩みに意識を向ける時間がなかったのだと思います。

だから、病気を見つける事が遅くなってしまったのです。

 

身体を労る事よりも楽しさを優先させてしまう私の癖は今後長く続く事となるのです。

バセドウ病の記録③診断

先生から渡された診断名は

甲状腺機能亢進症・バセドウ病

 

全く初めて聞く病名に、何も感じられなかったように思います。

そして、続く先生の説明は

「うちでは治療できないから〇〇病院に行ってね」

 

えっ、そうなんだ!?

 

〇〇病院は、当時住んでいた実家から二駅にあるのですが、駅から更にバスに乗らなければなりません。

未だにそうですが、私は路線バスが苦手です。

更に当時アルバイトだった私には、交通費さえもったいなく感じて、自転車で45分かけて通うことにたのです。

バセドウ病の記録②受診

首までぽっちゃりしてしまった私に、受診を勧めてくれた友人。

 

でも。何科に行けばいいのか。。

 

首というか喉のところが腫れているからと、初めに行ったのは耳鼻咽頭科。

ところが、診察開始早々、「うちでは見れないので内科に行ってね」と、

結局治療されたのは、花粉症。

 

それならばと地元の総合病院の内科を受診。

血液検査が行われ、結果が出るのは1~2周間後だから、その頃に来て。

と言われ、言われた通り、病院に行ってみた所、

先生がどや顔(のように私には見えた)で

「ほら、やっぱり僕の思った通りだ!」

と言うのでした。