バセドウ病②自己免疫疾患
いち患者の視点で、バセドウ病について個人的な見解を書いてみます。
バセドウ病の血液検査は主に前回書いた
甲状腺ホルモン(T3、T4)甲状腺刺激ホルモン(TSH)の3つのホルモンと
もうひとつ、TSHレセプター抗体(TRAb)を測定します。
TRAbは甲状腺を刺激します。
バセドウ病は、このTRAbが増加し、司令塔である甲状腺ホルモン(TSH)の命令がなくても、TRAbからの刺激で甲状腺ホルモンを産生してしまいます。
バセドウ病になると
「TSHレセプター抗体(TRAb)」増加により甲状腺が刺激され
「甲状腺ホルモン(T3、T4)」増加。血中の甲状腺ホルモンが増加している為、
「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」減少。司令塔は出る幕がなくなります。
バセドウ病はウイルス感染など、外からのものによって発症するのではなく、自分の中にあるものが自分を攻撃するようになって発症する病気なのです。
故に自己免疫疾患とされています。
バセドウ病を治すには
「TSHレセプター抗体(TRAb)」を減少させ、甲状腺への異常な刺激をやめ
「甲状腺ホルモン(T3、T4)」を正常値に戻し(減少)
「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」を正常値に戻し(増加)、司令塔として仕事をしてもらう
という流れが必要になってきます。